幼児さんに英語を教えるということ

子どもと一緒に英語で遊ぼう!

幼児さんに英語を教える、という場面を思い浮かべたとき、
どうするのが一番効果的に英語を教えることができるのか?ということを、
今でもよく考えることがある。

ここからは、個人的な考えなので、あくまで参考までに。
きっとほかにも色々な考えがあって当たり前なので。

そもそも、2~3歳のお子さんは、
英語に限らず、日々あたらしい事を学び続けている状態だと思う。

となると、同じ言語仲間である日本語も、絶賛学習中なんですよね~。

それなのに、
どうして英語だけ特化して、全く違う教え方や学び方を推奨するんだろう?
って。

私は自分が講師として”幼児生徒さん達に英語を教える”という立場にいた時、
常に、テキストを使って進めることに疑問を抱いていた。
これ、やる意味ある?って。

そう思いながらも、一緒にテキスト見て、”今日やるところはここだよ~”って
始めるわけですが、そうしている間にも、

  • じっと座ってられない子
  • テキストの他のページをめくって自分の好きなところを見始める子
  • おしゃべりが止まらない子
  • 手遊びを始めちゃう子

といった具合に、生徒ちゃんたちも自由気ままなふるまいを始めるわけで。

でも、これが当たり前で、
机にじっと座って言われたとおりにテキスト開いて待っている、
っていうタイプの子の方が稀🤣
(それが悪いとかじゃないですよ!それはそれで、素晴らしいことなんで!)

そんな自由気ままな状態の中でも、
講師時代は、一組織に所属している以上、そこのルールに沿って
レッスンは運ばなければならないので、半ば強制的にテキストを使って、
”はい!先生の真似してね~”みたいな感じで
ただただ、ひたすら単語や短いセンテンスを言わせていく。。。
上手に言えたらOK!みたいな?流れで進める以外の選択肢はなく。。。

ただ、

英単語を発話する→たくさん褒めちぎる→それを繰り返す

という流れ自体はいいと思う。

けど、

私がいつも疑問に思っていた(今でも思っている)のは、

テキストに沿って、決められたペースで

っていう部分に対してなんだよな~。

例えば、
”💛ちゃん、今日はとっても上手に動物の名前が言えるようになったね~、すごいね~”
となったとする。
でもそれが定着するにはまだまだ時間がかかるはずなんだけど、
次のレッスンではまた、新しい何かを教えていく(真似させる?)というペースが決まっていて。。。
そんな日々を繰り返す中で、

こんなやり方で、この生徒ちゃんたちが家に帰った時に、
1単語でも覚えて、言えるようになってたりするのだろうか?

という疑問がどんどん大きくなって。

私が思い描く幼児さんの成長は、レッスンを終えて家に戻った後でも、

思わず口をついて単語がポロっと出てきてしまう!

っていうようなイメージ。

例えば、ある日のレッスンで”うさぎ-rabbit”を題材にしていたとして、
その夜、たまたまウサギが目に入った時に、
思わず”あ!これ、rabbitだぁ~!!”って言っちゃう、みたいな。

たとえ、1回のレッスンで扱う単語数はぐんと少なくなったとしても、
レッスンの時だけ単に発話する(リピートする)ことに焦点を当てるのではなく、

レッスン以外の場所でもフッと口をついて出てくる位になる

っていうのが、本当の意味で英語を身に着ける、
英語をコミュニケーションツールとして使えるようになる、
ってことだと思う。

学問として英語を学ぶとなると、もちろん話は変わってくるだろうけど、

日本語を扱うように英語も扱えるようになる、ということを目的として英語を身に着けること

がゴールだとすれば、現行の幼児英会話教育の在り方だと、
遠回りになっちゃうような気がしてならない。

もしお子さん自身が英語が好きで、すでに興味があって英会話教室に通っているのだとしたら、
尚のこと、もったいないな~と思ってしまう。

もっと、のびのび、好きなように英語に触れられる環境が、増えたらいいのにな。


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