
【あらすじ】
世界的なゲームデザイナー「アレグラ・ゲラー」は、最新型バイオゲーム《eXistenZ》の試験プレイ中に、命を狙われる。彼女は警備担当の青年テッドとともに逃亡しながらゲームにアクセスするが、ゲームの中で起きていることが現実か仮想か、次第に分からなくなっていく…。バーチャルリアリティと現実が入り混じる世界観を描いた、哲学的かつ不気味な作品。ゲームと現実の境界があいまいになっていく独特の体験が魅力のサイコ・SFスリラー。
これも衝撃的だったな~。当時は考えられないような題材と物語展開だったけど、現時点では全く同じとまでは言わなくても近からず遠からずの状況になってるんじゃなかろうか?なんて、ね。
映像こそ古臭さが気になるかもしれないけど、テーマと作品全体の独島な雰囲気は見る価値アリ!
この作品の見どころ!
🔹1. 「現実 vs 仮想現実」の境界が崩壊していくスリル!
物語が進むごとに、登場人物も観客も「ん?これは現実?それともゲーム?どっちなん?」と疑わざるを得なくなる(゜o゜)ゲーム内でさらにゲームに入るとか、いわゆる「入れ子構造(インセプション的)」の展開がすご~く巧妙で、とにかく思考を揺さぶられるような展開が続くのよね~。
🔹2. バイオテクノロジー × サイバーパンク的世界観
この作品を語る上で絶対に外せないのが、このゲーム機(ゲームポッド)。これ、通常のよくある機械じゃなくて、有機的でぬめりのある生命体のような存在、見るからに生き物チック。。。
しかも、プレイヤーの背中に「バイオポート」と呼ばれる穴を開けて接続するっていう設定とか、肉体とテクノロジーがミックスするところは「ボディホラー」的な描写になってて、そこもかなり印象的。ある意味、気味が悪いんだけども、強烈な印象間違いなし!
🔹3. デヴィッド・クローネンバーグ監督ならではの不気味(奇怪?)な美学満載の世界観
『ザ・フライ』や『ヴィデオドローム』などで知られるクローネンバーグ監督らしい、肉体と精神、現実と幻想の曖昧な境界線を描く演出が随所に光る(^^♪
🔹4. 予測不能なストーリー展開と衝撃のラスト
「う~ん、どこからゲームなんだ?」「こいつは味方なん?ってか誰が敵なん?」「ってか、いつゲーム始まったんだったけ??」みたいに、続々と疑問が湧いてくるのよね、同じように戸惑う主人公とリンクする感じ?そしてそして終盤にはまさかの展開が待ち構えてるっていう、ね。もうね、ラストシーンの二重、三重の裏切りには思わず唸らされるから!
ここまで読んでもらえたらもう気付いたかもしれないけど、もし『インセプション』とか『マトリックス』みたいな世界観で「現実を疑う」テーマが好きだったら、この作品はかなり刺さるはず^^;
🎬 シーン抜粋・スクリプト学習
恒例のカッコいい言い回しや真似したいセリフ、ピックアップしていきましょ~
✅ セリフ①
Allegra: “This is it. This is the game.”
Ted: “But it’s just a game, right?”
✅ 和訳:
アレグラ:「これよ!コレ!!。これこそがゲームよ。」
テッド:「でも、これってただのゲームだよね?」
✅ 解説:
- This is it. →「これだよ!」「いよいよ来たぞ」など、重要な瞬間に出会ったときに使える決まり文句、感情を込めて使いやすい。
- just a game → “just” で「ただの〜にすぎない」みたいな、軽視のニュアンスを出す時に。
🗣 応用例:
- This is it. This is the final exam we’ve been preparing for.→これが最後だ!これこそが私たちがこれまで準備してきた最終試験だよな!
※この場合は“物事の終焉やモノや事柄がなくなる時点で使うと「これが最後だ」「これで終わりだね」っていう意味で使うのよね。 - It’s just a movie. Don’t take it so seriously.→ただの映画だよ。そんなに真剣に捉えるなよ~。
✅ セリフ②
Ted: “I’m not very good at not knowing what’s going on.”
✅ 和訳:
テッド:「物事の状況がわからないっていうの、すごく苦手なんだ。」
✅ 解説:
- not very good at ~ →「〜があまり得意じゃない」、これしょっちゅう使えるよ~。
- not knowing what’s going on →「何が起きてるのかわからない状態でいること」=抽象的ではあるんだけど日常的にとても応用しやすい言い回しね。これ、丸ごとそっくり使えるから^^;
🗣 応用例:
- I’m not very good at speaking in public.→私は人前で話すのがあまり得意ではない。
- She’s not good at hiding her emotions.→彼女は感情を隠すのが苦手だ。
✅ セリフ③
Allegra: “We’re both stumbling around together in this unformed world, whose rules and objectives are largely unknown.”
✅ 和訳:
アレグラ:「私たちは、ルールも目的もほとんど分からない、この未完成な世界を一緒にさまよっているのよ。」
✅ 解説:
- stumble around →直訳だと「つまづきながら歩く」だけど、比喩的に「手探りで進む」っていう場面で使えるのよね。
- unformed world → 「形がまだ定まっていない世界」っていう意味を意訳して“ゲームの世界”を暗示する感じで使ってるのね、聞こえがカッコいい!
- largely unknown →「大部分が未知」っていう意味で。全部知らないとまでは言わないけど、ほぼほぼ知らないことだらけ、っていう状況下で使えそう。
🗣 応用例:
- When we started the business, we were just stumbling around.→僕たちがビジネスを始めたときはね、ただただ手探りの状態だったんだよ。
- The cause of the disease is still largely unknown.→この病気の原因はまだほとんどわかっていない状態だ。