私のお気に入り⑥:1998年 ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail)

ニューヨークに住むキャサリン・ケリーは、小さな絵本専門書店「The Shop Around the Corner」を経営している女性。一方、ジョー・フォックスは、全米展開する大型書店チェーン「Fox Books」の経営者。現実世界ではビジネス敵対関係にある二人だが、匿名のEメールを通じて心を通わせるようになる。彼らは互いの正体を知らないまま、日々の出来事や思いを語り合い、やがて特別な存在になっていくが──。

私が海外生活を始めた直後に出会って、私の英語学習のメインとして使っていた作品でもあるのがこの「You’ve Got Mail」なんだけども、もうね、何度見返したかわからないくらい何度も何度も見たり聞いたり。もはや、セリフ覚えたんじゃね?くらいによ!ってか、それだけ観てるのにまだ観れる!!くらいにホントに素晴らしい作品なの~。

音楽もすごくイイから家事をするときのBGMとしてず~と流してる、なんてこともしょっちゅう。あとね、ラブコメディだから、会話がメインになるってとこも面白さの特徴なのよね、あと、自分の日常生活から離れすぎていないテーマ設定っていうのも感情移入しやすくてすごく良かった(^^♪そして、メグ・ライアンのスタイリッシュな髪形+着こなしも大好き♡

この作品の見どころ

1. 💻 「メール」から始まる恋という新鮮さ

公開当時はまだ新しかったインターネットとEメールをテーマにした恋愛がメインテーマっていうのは、すごい斬新だったのよ~。顔も名前も知らない相手と、日々の出来事や気持ちを文字で伝え合うことで、言葉による深い繋がりが描かれていくんだけど。今や懐かしいとも言える(ってか知らない人もいるよね、たぶん・・・”(-“”-)”)ダイヤルアップ接続のあの“ツー。。ピロロロロ…”っていう音がまた無性に懐かしくってね~。今の様にサクサクつながるネットワークじゃなかったから、メール一つ受信するのにもかなり時間かかってたんだけど、その受信を待つときのワクワクドキドキ感もこの作品の魅力を増してるの!

🗣 口では言えないけれど、文章なら素直になれる──そんな感情に共感できる人も多いはず。


2. 📚 “本”をめぐる温かくも切ないストーリー

ヒロイン・キャサリーンが店主を務めるは小さな絵本専門店は、チェーン展開する大型書店「Fox Books」に脅かされていってそれを取り巻く色々なドラマが展開していくんだけども。「商売のうまさ」じゃなくて「本を愛する心」が物語の軸として静かに描かれている点が本好きにはたまらない世界観といえるんじゃないかな。何を隠そう私もその一人でね、近年のキンドルの恩恵ももちろんしっかり受けているけれど、やっぱり紙媒体の書籍が一番好きだし、本屋さんとか図書かとか大好きだもんな~。


3. 🎭 トム・ハンクス × メグ・ライアンこれ以上ないベストコンビ

二人の共演は『めぐり逢えたら』に続く2作目ね。ライバルとして対立しながらも、メールでは心を通わせていくっていうこの作品のテーマだからこそ成り立つ二重構造の恋愛模様を、軽やかに、そして繊細に演じてくれてるのよね。この二人だからなお一層作品が際立ってるって言えそう。


4. 🌆 四季折々のニューヨークが舞台

映画全体に四季折々のニューヨークの魅力が散りばめられてるって感じ。セントラルパーク、カフェ、書店、川辺のベンチ、サンデーマーケットなど、風景が物語の感情に寄り添って展開されてるようで、都会に生きる孤独とつながりが美しく映し出されてる部分もこの作品の魅力の一つ。


🎯 こんな人におすすめ

  • 心温まる優しい系でありつつユーモアもあるラブストーリーが好みの人
  • 90年代の空気感・ファッション・音楽も同時に楽しみたい人
  • 読書や書店が好きな人(特に、紙媒体の本を手にするのが好きっていう人には持って来い^^;)

📝シーン抜粋・セリフで英語学習♪

🎬 セリフ ①

“I own a bookstore.”
(私は本屋を経営しています)

🔍 解説:

  • own:「所有している」「経営している」という意味で使う。「have」と近いけれども、haveは単純に持っているっていう意味合いで使うとしたらownの方がより“所有して経営する”という意味合いが強く出るって言えばいいかな~。
  • シンプルな表現だから、自己紹介や会話の中でとても使いやすい♪

🗣 応用表現:

  • I own a coffee shop.(カフェを経営している)
  • I run a small business.(小さなビジネスを運営しています)

🎬 セリフ ②

“When you read a book as a child, it becomes a part of your identity in a way that no other reading in your whole life does.”

(子供の頃に読んだ本は、その人の一部になる。他のどんな読書でも得られないような形で。)

🔍 解説:

  • in a way that ~:〜のような形で
  • become a part of your identity:自分という人間を構成する一部になる
  • ∼as∼:この文章の中では ∼ as a childで「子供として」みたいな感じで訳すことになるんだけども、これね、結構便利。~として、みたいなフレーズで話したい時に。

🗣 応用表現:

  • That book became part of who I am.(その本は、今の自分を形作った)
  • Music you love as a teenager stays with you forever.(10代で好きだった音楽は一生心に残る)

🎬 セリフ ③

“People are always telling you what to do, what not to do.”

(人はいつも、何をやれとか、何をやるなとか言ってくるのよね。)

🔍 解説:

  • what to do / what not to do:やるべきこと、やるべきでないこと(「疑問詞+to 動詞」構文)
  • 日常会話で非常によく使われる自然な表現だからね、使えるようになろう!
  • what to do / what not to do:動詞の部分を変えて活用できるから使い勝手がイイ!

🗣 応用表現:

  • I don’t know what to say.(何を言えばいいかわからない)
  • He told me what not to eat.(何を食べないほうがいいか教えてくれた)

🎬 セリフ④

“Good night, dear void.”
(おやすみ、親愛なる虚空)

💡 解説:

  • void は「空虚」「何もない場所」。ここでは、メール相手が誰か分からないまま送信する様子をユーモアと孤独感をプラスして表現してるんだろうけども。洒落た言い回しではあるね~。
  • ちなみに、このvoid 「空虚」っていう単語は日常会話で使うことはすくないかもなんだけど、私自身が結構SFものが好きだから、よく耳にするから意外と普通に聞くワードかも^^;

🗣 応用表現:

  • I tried to fill the void with work, but it didn’t help.→(仕事でその虚しさを埋めようとしたけれど、無理だった)
  • There’s a void in my life since [someone/something] left.→(〜がいなくなってから、人生にぽっかりと穴が空いた)
  • It was like shouting into the void.→(虚空に向かって叫んでいるみたいだった)

💡一人ごとのような挨拶や、SNSの投稿にも使えそう(^^)


🎬 セリフ⑤

“I’m not threatening you. I’m simply telling you what’s going to happen.”
(脅してるわけじゃないわ。ただ、これから起こることを言ってるだけよ)

💡 解説:

  • I’m not [doing]… I’m just [doing]…:→「〜してるんじゃないよ。ただ〜してるだけ」
    日常よくある場面で誤解を解きたい時なんかに便利なフレーズだね。

🗣 応用表現:

  • I’m not complaining. I’m just being honest.
     (文句言ってるんじゃないの。ただ正直に言ってるだけ)
  • I’m not ignoring you. I’m just busy.
     (無視してるんじゃないの。忙しいだけ)

🎬 セリフ⑥

“We are going to seduce them with our square footage, and our discounts, and our deep armchairs, and…”

(俺らは、この広さと、割引、深いひじ掛け椅子で彼らを魅了しちゃうぞ~)

💡 解説:

  • seduce は本来「誘惑する」っていう意味で異性に対して使うことが多いと思うんだけど、ここではターゲット層のお客さん達を対象にしてユーモラスな言い回しに変えてる感じね。
  • with ~ and ~ and ~ のリズムで、様々な材料や要素を強調させたい時とかプレゼンにも使える表現。

🗣 応用表現:

  • We’ll impress them with our service, our speed, and our smiles.→(サービスとスピードと笑顔で感動させよう)
  • She won them over with kindness, wit, and good coffee.→(彼女は優しさと機転と美味しいコーヒーで人の心を掴んだ)
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