私のお気に入り⑬:1982年 トッツィー(Tootsie)

■ あらすじ
マイケル・ドーシー(ダスティン・ホフマン)は、才能はあるが気難しくて仕事がもらえない俳優。生活に困窮する中、女性としてテレビドラマのオーディションを受けたところ、大成功。「ドロシー・マイケルズ」として人気女優となるが、嘘を重ねた生活の中で、恋や人間関係に悩み始める。彼の秘密が明らかになったとき、周囲の人々や彼自身の人生はどう変わるのか――ユーモアと社会風刺に満ちたストーリー。

この映画は何はさておき、ダスティン・ホフマンの女装が話題を呼んで全米で大ヒットしたコメディ作品なんだけど、当時45歳のダスティン・ホフマンの女装姿がなんと美しい事かっ!!よっ!ただ映画を面白くするためだけの女装、とかじゃなくてね、ほんっとにキレイなのっ!で、コテコテの男の人が頑張って声を裏返したりして喋る時の女性声で喋るっていう、ね。もうね、ストーリーから何から王道まっしぐらなんだけど、まあ、面白い!当時の私は小学生で、確か、土曜ロードショー♪とかで地上波で観たんじゃないかと記憶してるんだけど、とにかく、強烈な印象を残したことだけは間違いない!
劇中で、ちゃんと“女装の男”っていう立つ位置をうまく利用したユーモアたっぷりのシーンなんかもあって、ホント、面白いから!

見どころ

■ 1. ダスティン・ホフマンの驚異的な演技力

男性である主人公が心身ともに女性になりきる、っていう設定だけど、単なるギャグに頼るることなく、リアルで誠実な女性像を作り上げたホフマンの演技は圧巻!途中で、男性であることを忘れてしまうくらいの演技力の高さと繊細な表現で、観客の共感を呼ぶこと間違いない。


■ 2. 性別・社会の固定観念への挑戦

マイケルが「女性として」働く中で、職場における性差別や偏見を体験し、当時の社会構造に疑問を投げかける。これは今見ても色あせない、ジェンダー論の先駆け的な内容なんだよね。


■ 3. シリアスとユーモアの絶妙なバランス

笑える場面が多い一方で、登場人物たちの葛藤や成長がしっかり描かれているのがこの映画の大きな魅力。軽快さと感動が両立されてて、ただ笑えるだけでなくて「人を理解すること」「他者の立場に立つこと」の大切さをユーモラスに伝えてくれるって言うところもこの作品のポイントと言えそう。


■ 4. 恋愛ドラマとしての切なさ

「ドロシー」として仲良くなったジュリー(ジェシカ・ラング)に本当の自分を明かせない切なさ、もどかしさ、そして複雑な三角関係がロマンス映画としても胸を打つこと間違いなし。


■ 5. セリフ・演出の巧みさ

脚本の完成度も非常に高いことは言うまでもないけど、皮肉と温かさが絶妙にミックスされたセリフが多いところも忘れてはならないポイント。繊細な演出とテンポの良い展開も絶妙!

🎬 名場面 1:正体を明かすシーン(クライマックス)

英語セリフ:

“I was a better man with you… as a woman… than I ever was with a woman… as a man.”

日本語訳:
「君と一緒にいた“女性”としての僕の方が、今まで“男”として女性と一緒にいた僕よりも、ずっといい男だった。」

📝 学びポイント:

  • 「better man」「as a woman」など、比喩と構文の対比がなんと言っても英語表現の魅力なんだよね、一瞬、なんのこっちゃ??ってなるかもだけど、慣れれば癖になる言い回しだと思う。
  • 感情をこめて英語を話す練習にも◎。

🎬 名場面 2:最初のオーディション後のやり取り

英語セリフ:

“I’m Dorothy Michaels, and I’m an actress.”
(オーディションで初登場)

日本語訳:
「私はドロシー・マイケルズ。女優です。」

📝 学びポイント:

  • シンプルな自己紹介で自信あるトーンの練習に最適ね、ありきたりなテキストにある構文よりも現実味があっていいと思う(^^♪
  • “actress” を使う文脈の理解にも◎。

🎬 名場面 3:ビル・マーレイ演じるルームメイトの一言(皮肉)

英語セリフ:

“That is one nutty hospital.”
(ドラマの中の病院シーンを見て)

日本語訳:
「なんて変な病院だよ。」

📝 学びポイント:

  • “nutty”=「おかしな、変な」はカジュアルでよく使う表現。“You are nuts!”「君、頭おかしいよ」「信じられない!」「マジで?」みたいな感じでも使ったりするしね。
  • スラング表現のニュアンス理解にも役立つと思う。

🎬 名場面 4:女性として扱われたことへの驚き

英語セリフ:

“You don’t know what it’s like to be a woman looking like I do.”

日本語訳:
「私みたいな外見で女として生きることがどんな感じか、あなたには分からないわ。」

📝 学びポイント:

  • “you don’t know what it’s like to…”=「~がどんな感じか分からない」って言いたい時の定番中の定番(^^)
  • 感情をこめた表現でスピーキング力UPしよ~。
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