巷にあふれる「聞き流すだけでOK」という類の英語学習教材。 これってホントに役に立つの??って思う人、多いと思う。(かく言う私もその一人だった)
まず、結論から言います。 そんな都合の良い教材があれば、誰も苦労しませんわ!ってことです。
これね、ほんの一握りの人にとってはホントに効果が出るのだろうけど、広く一般的に「英語を手っ取り早く身に付けたい!」と思っている学習者にとっては、ほぼ間違いなく効果を感じられないまま……
- 時間だけがなくなった。
- お金だけが消えていった。
という結果に終わっているのではないかと。(しつこいようですが、私もその一人だった…!)
特にね、「英会話力を短期間で、時間をかけることなく手軽に上げたい初心者向け!」みたいなフレーズで紹介されることが多いこの手の教材。ホントにそんないいとこ取りの効果があるなら、今頃日本中英語ペラペラな人たちで溢れているはずでは?ってことになりません?
なぜ「聞き流し」に手を出してしまうのか?
「学校の教科としての英語力」が高いのと、「実践ツールとして使える英語力」が高いのとでは、訳が違います。
その辺も考慮して考えた時、 「とにかくすぐに実践で使える英語力を身に付けたい!」 「でも、今更机に向かって時間をかけて勉強する暇はない!」 となれば、ながら学習の定番である“聞き流し英語学習”に期待しちゃうのも無理はありません。
宣伝されている通りに、本当にみるみる実践英会話力が身につくのであれば、願ってもないチャンスですからね。誰もが一度は手を出してしまうのも頷けます。
しかし、言語学的観点から見ても、この「聞き流すだけで英語力が身につく」という学習法は効果的とは言えないという事が裏付けられている(※クラッシェンのインプット仮説)のは言うまでもないですが、実際に体験済みの私の経験談としても明らかなんですよね。
意味の分からない英語は、ただの「雑音」
内容が全く紐づいていない状態でいくら英語を聞き流したとしても、それは単に雑音でしかありません。ホントに言葉通り「ただ音が耳を通り過ぎているだけ」です。
なので、何も身につかなければ残りもしない。これはある意味、当たり前と言えば当たり前なんですが……。じゃあ、どうしてこうも人気があるのかと言えば、やっぱりその「手軽さ」なんだと思うんですよね。
特に時間のない社会人からしてみれば、魅力的なライフスタイルに見えます。
- 通勤途中で、サクッと聞き流し
- 休憩や空いた時間に、サクッと聞き流し
- 寝る前や早朝学習の一環として、サクッと聞き流し
みたいな感じでね、割と労力をかけることなく手軽にトライできる。その上でホントに英語力が身につくっていうのであれば、これ以上最高な方法はないですから。
だがしかし、ですよ。
実際はどうなのかと言えば、私の経験からすると全くそんな旨くは行きませんでしたよね。 意外と、意味の分からない何かを聞き続けるのって苦痛に感じるっていうのも、実際にやってみて知ったことでした。そしてさらには、めちゃくちゃ眠気を誘うっていう、ね。。。
💡 勝ち組にまわる!効果が出る「一定の人」になるための2つのポイント
じゃあ、世間一般にこれだけ溢れている“聞き流す形”の教材やおススメ学習法は、一切効果が出ないのか?というと、そういう訳でもないんですよね、これが。
だからこそ、こーいった教材は無くならないし、未だにお勧めに上がることも多いんだと思います。 ただ、最初にも言ったように「ある一定の人にとっては効果が期待できる」っていうのがミソ。
なので、どうしても聞き流し系で何とか英語力を磨きたいと思っている人、その「効果が出た一定の人」になりたい方向けに、押さえるべきポイントを2つ伝授します!
Point 1:先に聞き流す音源の「スクリプト(内容)」を理解しておく
先ほども言いましたが、意味の分からないものをダラダラと聞いたところで、脳みそは「単なる雑音」としてしか認識しないから何も残りません。
だったら、その逆をやればいいんじゃないの?っていうのがこのポイントです。
脳みそを「新しい何かとして英語をインプットできる状態」にしてから聞き流すようにすれば、少しずつでも定着するものが増えてくる。理論上、そうなりますよね? 「先に内容を理解してから聞く」っていうのが、まさにそれにあたります。
これ、実際面白い位に感覚が変わるので、英語力が身につくかどうかはさておき、一度は試してもらいたい!特に、今まで一度でも聞き流し系で挫折した経験がある人に!
ちなみに音源は何でもいいんです。教材である必要はないので、というか寧ろ、面白みのないニュース音源や教材を聞くよりは、自分が好きなジャンルの音源を使う方が数段楽しめます。
文句なしにオススメ!私の実体験テクニック
実際に私がやっていたのは、**「スヌーピーのアニメの音源」**を使う方法です。
アニメって子ども向けであるお陰で、そもそも必要最小限のシンプルな会話で構成されているし、内容が易しい割に面白いから飽きが来ないんですよ。
何より、音だけじゃなくて映像も見ながら進めるんで、あとで実際に音源だけを聞き流しに使う段階でも、勝手に情景が頭に浮かぶようになります。これで「ただの雑音」になるのを防げるんです。
これね、とても重要なポイントで、わざわざ意識しなくても**「雑音ではなく言語として聞く耳」が勝手に育つ**っていうことなんです。
Point 2:リスニングだけでなく「アウトプット」もセットにする
日本語を学ぶ段階でもそうだと思うんですけど、誰しも小学生の頃とかに「音読の宿題」って必ずやった経験があると思うんですよ。
そこからもわかるように、言語習得においてはインプットだけでは足りないんです。必ずインプットとアウトプットはセットであるべき。
- 聞いて覚えた単語も、発話することで定着しやすくなる
- 英語を話す「自分の声」にも慣れてくる
ということで、せっかく聞き流しで音源を言語として認識できるようになってきたならば、アウトプットとして「音読」や「シャドーイング」にも積極的に取り組んでほしいと思います。
最後に
この2つのポイントをしっかり押さえることができれば、巷の“聞き流し系”の教材や学習方法だけでも、非常に強力な学習ツールに化けます。
これ、実際に未だに私も続けているトレーニング方法にも繋がっているのでね。 これができるなら、あなたの「聞き流し」も絶対に無駄になりませんよ!
(※) スティーブン・クラッシェン(Stephen Krashen): 第二言語習得論において「理解可能なインプット(Comprehensible Input)」の重要性を提唱した高名な言語学者。